生い立ちprat8(S級までの道のり)
こんにちは。
Bodystoic静岡の片寄です😊
前回は私の屑っぷりの事を書きましたがここからS級になるまでどの様な事をやってきたかを描いていこうと思います!
前回の強くなりたいと言う思いは5年後に自分の中で芽生えてくるのでした。
何がきっかけか?
それは今のままでは一生強くならないし後から出てきた後輩たちに抜かれていく!
そんな思いが自分の中で芽生えてきました。
何をすべきか!
これは明らかに練習を沢山やらないと強くならない。
分かり切った事でした。
それからは父親に朝3時半から車誘導を手伝ってもらいました。
父の練習はとても厳しく半端な気持ちで挑もうとするとすぐにバレて怒られる事がしばしばありました。
練習は厳しいに越したことはないけども朝練は本当に今でも脳裏に焼き付いています。
きつかったなぁ。
朝練の時点で既に50キロは乗っていました。
車誘導でしっかりと限界まで追い込んでから帰って軽く食事を取って休息です。
朝3時半から6時までミッチリ練習して6時から8時30分の2時間半は休息です。
この2時間半は本当に貴重で体を休めることや栄養を摂取する事など重点的にやりました。
そして9時より街道練習です。
街道練習では約70キロを乗っていました!
昔は乗り込んで『自転車に乗らされる』のではなく『自転車に乗る』事を体に覚えさせたのです。
ここで『?』が浮かんだ人もいると思います。
自転車に乗らされる事とは?
普段何事も無く自転車に乗っていると思います。
自転車に乗っている人は乗っている。
この感覚は分かると思います。
しかし競輪選手は自転車に乗ることは当たり前です。
街乗りの自転車とは異なり空回りがしない自転車に乗りそれを進ませなければならないのです。
この自転車をいかに速く進ませるか!
これを毎日毎日考えそして行き着いた先が『自転車に乗る』だったのです。
乗り込みをする事で自転車の進め方やセッティングなど様々な事が分かってきたのでした。
僕の考える自転車の進め方は乗り込む事でした。
乗り込みを沢山やれば自転車がどの様に進むのかも分かるし自転車が勝手に体に合わせてくれる。
この感覚が非常に大切でした。
それと同時進行としてウエイトトレーニングにも力を入れる様になっていきました。
当時はウエイトトレーニングはあまり認知されていなく選手の間ではあまり行っていなかったのが現状でした。
ですが僕は16歳から程よくウエイトトレーニングを行なってそこそこ知識はありました。
朝練からの乗り込みをしてからのジム。
これを毎日繰り返して体を大きくしていきました。
そしてこの練習量でS級が取れないのであれば練習量が足りていない。
もっと練習を増やす事も考えて1日に200kmは自転車にまたがっていました。
自転車に乗らされるから自転車に乗るに変化していったのです。
自転車に乗らされるのは下位の選手がやる事。
トップ選手は自転車にしっかり乗っていました。
乗り込みを続けて分かったことは『継続は力なり』でした。
最近ではセッティングをいじって良い感覚を出す事を選手はしていますが日々体の変化はあります。
セッティングをいじる前にまずは乗り込みをしてベースを広げる事をひたすらにやったのです。
土台のしっかりしてない家は簡単に壊れます。
ですが土台がしっかり固まっていればそれだけ頑丈な家が立つのです。
S級になるのも同じでした。
目先の勝ちに拘らずしっかりとA級時代に先行して土台作りをして行ったのです。
そしてこの練習が結果に出るまでに1年を要する事となりました。
今までは何にも考えずに練習をしていたのがこの時はしっかりと考え自分に必要な事を練習すると言った事が身についたのでした。
そしてA級時代を7位で終わらせてここからS級への挑戦が始まるのでした。
ここまでご覧に頂きありがとうございました😊
次回はS級での初レースなどを書いていこうと思います。