BODYSTOICshizuokaのブログ

BODY STOIC静岡のトレーナーから皆様へ たくさんの経験からダイエット・トレーニングに関する情報をご提供致します。また競輪選手時代の裏話も🤩 たくさんの方にBODY STOIC静岡の良さ、パーソナルトレーニングの良さをお伝え致します。

最近の競輪と筆者の思い

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BODY STOIC静岡パーソナルトレーナーの片寄です。

*懐かしい写真からのスタートです!

 

今日は元競輪選手だったので自分なりの今の競輪について書いてみようと思います。

昨今はコロナの影響で、競輪も開催自粛を余儀なく行われ、走れる選手と走れない選手が出てきましたね。本来なら月に2〜3本程度(前検日を入れて4日×2開催)のレースを走れますがコロナで突然、目の前のレースが無くなったのです。

そんな筆者も2011年3月11日の東日本大震災の時に2カ月間仕事が無くなりした。

当時、レースを走れる事が当たり前だと思っていました。しかし、震災が起こり突然、レースの開催中止を余儀なくされたのです。震災の被害を痛烈に感じました。

しかし、当時を振り返るととても考えが甘かったと思います。心のどこかで、『すぐに開催するだろう』などと考えていました。そのため、震災での開催中止期間はトレーニングに没頭していました。

しかし、1週間経ってもレース開催の連絡はなし・・・2週間目に至ってはこのまま競輪自体が無くなるんじゃないか?など焦りを感じるようになりました。その間、収入もなくただただ支払いだけが毎月やってきてました。

競輪選手とは、レースを走ってそしてそこで勝つと賞金が貰えます。(勿論ビリでも貰えます。)それが3日間のレースのトータルで貰えるのでそれが支払いに回ったり生活費や強化費になるのです。新人でもベテランでもレース後の賞金は現金で貰えます。現金でもらえるのでレース後はお金持ちになった感覚になったこともありました笑。

話はズレましたが、現在の現役選手は本当に大変だと思います。

筆者の時代はそれこそ賞金が高くまだ生活するにも困らなかったです。しかし、今の競輪界は、賞金は少なく怪我のリスクがある。そこにはギアの問題もあると思います。

昔は50×14(3.57)でレースを走っていました。重たくても52×14(3.71)程度のギア比で走ってましたがこのギア比は、歳を取ったおじいちゃんレーサーが脚が回らなくなってきて使うギアとして使っていました。ですが、今の競輪は51×13(3.92)というかなり重た目のギア比を使っています。

それこそギア規制が入る前は55×12(4.58)これがMaxギアまで使えていました。しかし、ギアを踏むにあたって1度乗せたスピードを落としたくないばかりに前に突っ込むという失態を犯す選手が多くなり、それに加え、落車をすると大怪我をするという事態にまで陥ったのです。筆者はギアを上げる事なく49×12(4.08)で戦っていました。それは、これ以上ギアをあげても踏めないし体にかなりのダメージを負うからです。

そのことを考えると今の若い子達がレースのギア比を3.92(3.93)などを使うことに少し心配な事があります。それは、ギアに頼ってレースをしているからです。20代のときはギアに頼らずしっかりと『脚』で勝つべきだと思ってます。

昨日から広島でルーキーシリーズが開催されました。レースを見ましたがやはり、前半はいい感じで走っていますが後半にかけてスピードが落ちてきている印象を受けました。

競輪とはタイム競技なのでしょうか?

タイムが出れば強いのでしょうか?

お客様から見て上がりタイムが大事でしょうか?

1着を取る事が大事だと思います。そこにレース内容や走り方などが入ってくると思います。筆者の時代の時は番手についた選手を勝たせるくらいの技量がなければ上では通用しないと言われて走ってきました。先行するのは下地を作るためだし、相手に嫌な選手だと思わせないといけないからです。心理戦も同時に行います。徹底先行を貫くのは本当に大変なことだと思います。1番前で走って風を切る事の大変さは凄くわかります。

先行選手が強くなるのは番手選手がいるから強くなると思ってます。番手の選手がしっかりとレースを考えて先行選手をいかにゴール前まで残せるか!これに尽きると思います。それで先行選手が育つのです。

しかし、今の競輪界は後ろを千切る事や、自分の届く位置からの仕掛けが多くなったとおもいます。それには、ナショナルチームの存在も大きいと思います。自転車競技も国際化の走りのおかげでレース形態が様変わりしたからです。オリンピック競技にも「KEIRIN」が主流になり、「競輪」の形態が変わってきたのかもしれませんね。

前を取って全て引いてからの鐘から2コーナーからのカマしがお決まりになってきたからです。

彼らはレースを見てほしいのか?

タイムを出したいのか?

後ろを千切りたいのか?

自己満レースが?とも思います。

たまに走るからしっかりとしたレース運びをしてほしいものですね。誰もが強いのは知っているので『KEIRIN』ではなく『競輪』をしてほしいですね。

 

最後に愚痴っぽくなりましたが・・・今のレースを走れない選手は大変だと思います。収入ゼロで生活をしていかないといけないからです。また、いつ競輪が走らなくなるか分かりません。その為にも少しでも蓄えを持ってそして、副業でもいいので別の収入源の確保を考えて生活していくといいと思います。

自転車を乗るだけがトレーニングではありません。ウエイトトレーニングも大事だし、競輪以外の収入を得る事の勉強も今後、大事になると思います。今、走れない選手、運良く走っている選手、関係なくこれからの競輪発展に尽力してください。

筆者も少しでも競輪の魅力を伝えられるよう今後も少しだけ呟いて行こうと思います。

 

長々と取り止めのないブログになりましたが今後共、BODY STOIC静岡のパーソナルトレーナー片寄雄己を宜しくお願い致します。

 

P.S 女性トレーナーTamiさん お誕生日おめでとう!