義務化と継続化の違い・・・
BODY STOIC静岡パーソナルトレーナーの片寄です。
先日SNSで少しだけ相談させていただいた方がいました。その方はとてつもない重量でトレーニングをする方で精神力や肉体力などを全てにおいて自分より上回る方です。
競輪選手をしてきたので精神力などは人一倍強い方だと思っていましたがこの『ウエイト』界に入ってからは全く一からの出直しでした。
現役の時は嫌でもトレーニングはしてました。それはお金(賞金)がかかっていたからです。レースに出ないことにはお金は入ってきません。その為には強くなることしかなかったのです。強くなる為のトレーニングは自分の中でも限界までやってきました。22年間レースを走ってきてメンタルも強くなったし肉体的にも強い方だと思っていましたがウエイトではそれは通用しなかったです。
目標設定に問題もあったと思います。
『義務化』と『継続化』との違いです。
前者は義務として毎日トレーニングを行わなければならないと自分自身で自分を縛り、やらなきゃいけない状況を勝手に作り出していました。その為、精神的に追い詰められた結果ウエイトに対して向き合う事ができなくなってきたのです。
勿論、義務でやるのは間違ってはいません。義務化してやる事で自分はあってるよって方はそれでいいと思います。しかし、筆者は義務化にする事で自分を追い込みすぎて目標を見失ってしまったのです。
そこで、先程お話しさせていただいた方に話をしたところ・・・
『義務化でトレーニングをしていたら必ず頭打ちになるし辛くなるよ。』と言われ全くその通りだと気づきました。
義務でやるトレーニングは確かにちゃんとやる事は確かです。しかし誰に言われることもなく自分のボディメイクに関しては、目標設定をしっかり行い、休息なども考慮しないと、どうしてもモチベーションを保つことができなくなります。
特に筆者の場合は、アスリート上がりでトレーニングすることにより給料が入るという概念があり、しなければいけないという潜在的な意識に捕らわれていたのです。
そのため、しっかり休息することを行わず、身体に負荷を与えていました。そのため身体は悲鳴をあげ、心身ともに疲労を感じるようになりました。
クライアントには休息の必要性について話ていますが、筆者も同じ人間です。休息は必要です。
またトレーニングは私用であり、トレーナーは公業であるということ。公私をしっかり区別しON/OFFをしっかりつけることが大切だと感じました。
選手時代はレースに行くことで勝手にスイッチがON、終わればOFFと・・・切り替えができていましたが、ジムトレーナーとなった今ではON/OFFが自分の中で切り替えが出来ていなかったことも疲労の原因だと思います。
大好きなウエイトトレーニングを職業にできて幸せであること、自分のやってきたことを指導できるのは本当に素晴らしく、恵まれていると感じなければいけません。
またトレーニングの良さを身をもって感じ、クライアントに伝えて行く必要性があると思いました。
自分のトレーニングで頭がいっぱいになっていましたが、相談にのってくださった方には本当に感謝しています。
「初心忘るべからず」ですね。
始めたころの謙虚で真剣な気持ちを忘れず、大好きなトレーニングともう一度向き合っていきます。
3日間、休息時間を設けたので、まずは基本から少しずつ取り戻していき、身体の調子を整えていきます。
みなさんも身体に不調や、やる気のない気持ちが出てきたら、それは休息のサインです。見逃さないでくださいね。自分自身と向き合う時間が必要です!
またコロナの影響で夏のイベントが続々中止になり、つまらないと感じている方は少し身体を動かしてみてください。自宅でもトレーニングできますから!